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“誰に売るか“で考える販促デザイン

業種を問わず、どんな会社でもロゴや会社案内、パンフレットやチラシ、パッケージやウェブサイトなど「デザインされたもの」が身の回りにあります。その中でもパンフレットやチラシ、パッケージなどの販促物は、顧客が触れるため売上を大きく左右するものです。デザイン制作を依頼する際、「いいデザインにしたい」と考えがちですが、果たしてそれだけでいいのでしょうか?

1.誰にとってどうありたいか
2.先決すべきは「プロモーション」
3.デザインは売れる仕組みの表層部分
4.今回のまとめ

1.誰にとってどうありたいか

「万人受けするように作りました!」は失敗の元。まずは「誰」に対して売るか、人物像を設定してください。この人物像がターゲットになります。年齢・性別・職業・居住地・趣味嗜好など、実在する人でも架空の人でもOK。人物像の基本情報(ペルソナ)を決めます。それに加え、その人を取り巻く環境・何を思って生活しているのか、といったことも考えます。人物像をこんなに絞って大丈夫か?と不安に思う必要はありません。「顧客第一号」と考えればいいのです。ここまで考えれば、ターゲットが普段触れるものや欲求、反応している広告が見えてきます。
ターゲットを設定したら、自社サービス・商品がその人に対して「どうありたいか」を考えます。例えば、カフェインレスコーヒーのターゲットが「出産直後のお母さん」だとしたら、「育児や体の変化で心身ともに疲れているから、一息つくためのカフェインレスコーヒーでありたい」といった感じです。これは、サービス・商品を得たときのターゲットの姿や気持ちです。「どうありたいか」まで具体的に考えると、ターゲット自身が「自分に関係がある」と思える広告づくり、適切な媒体の選定、プロモーションができます。

2.先決すべきは「プロモーション」

どんなに自信を持って作り上げたサービス・商品でも、ターゲットに届かなければ失敗に終わってしまいます。ターゲットの日常の見えるところにあるのか、価格は適正か、価格なりのよさを理解されるか、ターゲットが欲しいと思う販促デザインか、などなど。まずはターゲットの気持ちや行動を想像してみてください。その先の販売方法や販売場所も検討しましょう。そうすると、手当り次第の広告を出稿するのではなく、適切なアプローチが見えてきます。
例えば、【20代/女性/名古屋在住/電車通勤中にインスタをチェックする】人をターゲットにするなら、テレビCMよりも、インスタ広告が有効的です。そのままWEB上で詳細情報の提供や購入できる流れが作れると尚よしです。ターゲットが習慣的に目にするものを広告媒体として活用しましょう。

 

3.デザインは売れる仕組みの表層部分

媒体を決定したら、どう見せるか=デザインを検討します。ブランドや理念、コンセプトを軸に、先述の「誰にとってどうありたいか」を加味した上でデザインします。単に「いい感じ」なデザインでジャッジしては本末転倒。デザインは、伝えたいことが最大限に伝える、ターゲットの購買行動へ促す、潜在顧客の獲得につなげる、という効果を得るためものです。自社らしさと、ターゲットの自分らしさの着地点を表現しましょう。

4.今回のまとめ

自社サービス・自社商品がどんなに良いものでも、プロモーションやデザインが適切でないと結果が出せません。いいデザインは購買行動を促しますが、それはその下層のプロモーションがしっかり考えられているからです。デザインだけで良し悪しを判断しない販促を目指しましょう。

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