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広告媒体の種類と特徴・効果的な活用方法|紙媒体編

広告媒体の種類と特徴・効果的な活用方法|紙媒体編この世の中にはたくさんの広告で溢れかえっています。その広告媒体は様々で、細かくジャンル分けできます。販促や宣伝をする上で、どの媒体を用いると消費者に響くか考えて広告を打っていく必要があります。
今回は広告媒体の中でも歴史の長い「紙媒体」について、各種類の性質・特徴などをお話したいと思います。

 

1.紙媒体のメリット
2.紙媒体の種類と性質
3.まとめ

 

1.紙媒体のメリット

インターネットが普及していたり、ペーパーレス化が進みデジタル広告が普及している現代の世の中ですが、紙媒体は未だ多くの企業で利用されています。それは紙媒体ならではのメリットがあるからです。このメリットを知って、有効的に紙媒体を利用していきましょう。

■信頼性がある
デジタルの広告は広告表現の規制が比較的ゆるく、広告を信用しづらいという意見が世間的にあります。それに対し紙媒体は発行後に修正がしづらいという特徴があるため、正しい情報を正確に伝える必要があります。それに向けてデザイナーはもちろんのこと、ライター、編集者、ディレクターなど多くの人の校正が入るため、客観性と信頼性が高いのです。

■五感で訴求できる
紙媒体の良さとして、手にとって見ることができることが挙げられます。人間は接触を促すモノに対してそのモノに対する品質評価を高めるという特徴があります。(その性質を活かしたマーケティング方法をセンサリーマーティングと呼びます。)例えば紙媒体は紙質によって印象は随分変わりますし、表面にニス加工や箔押しがなされた広告などは視覚・触覚に面白みが生まれます。封書DMなどは封筒から広告物を破って取り出すという行動が伴ってきたりと、アナログならではの技法をたくさん盛り込むことで消費者の興味を引く広告を生み出すことができます。変わり種として、一部分をこすると匂いがする加工などもできます。五感に訴えかける、自由度の高い広告が制作できるのが紙媒体の強みです。

■保管性に優れている
次に、紙媒体は保管性に優れているということがいえます。一見、デジタル媒体の方が劣化せずに保存できるのでは?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもそのデータを記録する媒体の寿命があるため、半永久を保証できるとは言い切れません。Web広告なども、一度見てしまったら消えてしまい、また同じ広告にたどり着くのに時間がかかることもしばしば。それに比べ紙媒体は「モノ」として手元に残るので保管しておくことが可能です。手元に残ることですぐに見てもらえなくても、後で目を通してもらえるということもできます。手に取りやすいので何回でも見返してもらえるのも紙媒体の良い特徴で、「手元に残してもらう」ために工夫した広告を制作するのも消費者に情報を伝達する戦略の手のひとつかもしれません。

 

2.紙媒体の種類と性質

それでは、紙媒体にはどんな種類があるのか、またどのようなシーンで使用すると効果的なのか解説していきます。

■新聞広告
新聞広告とは、その名の通りで新聞の紙面に掲載されている広告のことを指します。新聞が備えた公共性から、特に信頼性の高い広告媒体と言われています。新聞は毎日発行されているため、的確なタイミングで広告が打てます。例えば、とある施策がはじまる当日に告知広告を打つと有効的に消費者に伝えることができますよね。そんな新聞広告は、新聞の購読層である中高齢者をターゲットした広告だと効果的でしょう。また、新聞広告には「段」という概念があります。新聞記事は「段」によってブロッキングされて構成されています。紙面の縦を15分割するのが一般的で、1ページ全てを使用した広告だと「全15段」ということになります。使用する「段」が大きくなればなるほど値段も高くなります。新聞は広告欄が罫線で区別されており、線より下を「記事下広告」、線より上の記事の中にある広告を「雑報広告」と呼ばれます。掲載位置によって分類していくと

①記事下・②題字下・③突き出し・④記事中・⑤記事挟み

と細分化することができます。

 

 

様々なプランがあるので予算も違えばそれぞれに特性があるので、新聞広告を掲出するとなった場合に、企画の規模を考え、①〜⑤のどこに打つかを想定することが大切でしょう。

■折込チラシ
「新聞広告を打ちたいけど、予算に見合わない……。」「新聞広告を打つまでの大きいイベントではないけど、ファミリー層や中高齢者に向けて広告を発信したい。」という方には折込チラシをおすすめします。折込チラシは名前の通り印刷したチラシを新聞と一緒に届けてくれるサービスです。折込チラシも、新聞広告同様折込日を指定することができるので、的確なタイミングで広告を打つことができます。例えば、とある市内で何かしらのイベントなどがあるとします。折込チラシは地域や新聞社も指定することができるので、そのイベントが行われる地域の方々に向けて、それの3〜7日前くらいに折り込んでイベントを告知するなどの働きかけができます。また、興味を持たれたチラシは家に取っておいてもらえるので、反復性も高く、好感度が上がる媒体でもあります。質の良いデザインのチラシを制作することで、保管性に優れた紙媒体の特性を存分に活かすことができます。

■ポスティングチラシ
折込チラシと似ているのがポスティングチラシです。こちらは新聞に折り込まれるのではなくポストに直接広告が投函されるのが特徴です。まずメリットとしては、新聞を購読していない方にも配ることができるため、ターゲットを広く設定できることが挙げられます。広告物は目に留まることが重要なので不特定多数の方にとりあえず見てもらうチャンスが作れます。と言いつつも配布エリアを細かく設定できるので、ある程度ターゲットが絞れている場合は無駄な配布をなくすことも可能です。また、ポスティングはチラシでなくても配布できるということも大きな特徴です。飲食店や美容室を経営している方はメニュー表を配ったり、冊子・パンフレットなどポストに入るものはなんでも配ることができるので、情報のたくさんあるツールなどを消費者に訴求したい際に役立ちます。

■フリーペーパー
地域に密着したい広告を打ちたいなら、フリーペーパーを利用するのも手です。誰もが無料で手に取ることができますが、ターゲットとエリア、特性を明確にして作られています。紙媒体は費用対効果が分かりにくいと言われますが、地域密着型のフリーペーパーの場合は、クーポンなどを掲載するなど付加価値を付けて広告を掲載することで、広告費に対しての売り上げが明確に分かります。費用も一般的な広告を打つより安めなので、一度打ってみて効果がなければやめる、あれば続けるなどの選択がしやすいのも特徴です。またこちらも、たくさんの情報が載っているため見返されたり、保管してもらえるという特性も備えています。

■雑誌広告
施策のターゲットが明確になっている場合は雑誌広告をおすすめします。雑誌広告はその雑誌ごとに読者層の年齢、性別、趣味・嗜好、職業やライフスタイルなどが絞れるので趣味趣向によってターゲットを細分化できるからです。また、その雑誌自体を手元に取っておくので、繰り返し
見てもらえるという点でも力を発揮します。なかなか同じ広告を何回も目にすることはないと思うので、この特性を活かしたアイデアを広告に盛り込むと高い効果を発揮するかもしれません。

 

3.まとめ

いかがだったでしょうか?紙だけでもさまざまな媒体があることがお分かりいただけたと思います。紙媒体が衰退しているという声も耳にしますが、紙媒体ならではの特性を活かすことで消費者が面白いと思ってもらえる広告を作る幅がたくさんあるので、今立てている販促・企画の広告をそれに見合った媒体に落とし込んで売上や集客UPに繋がる可能性は十分に見込めると思います。また、過去に書いた下記のコラムでは、中日新聞にチラシを折り込むまでの流れや費用について記載しておりますので、ぜひご参考ください。また、今回はデジタルの媒体と比較する箇所がいくつかありましたが、デジタル媒体にももちろんメリットはあります。下記にデジタル媒体ならではのメリットや種類などについてお話した記事も掲載しております。併せてご覧ください。

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