折込やDM・ポスティングにおける「せんみつ」
「せんみつ」とは、元々「千回のうち3回ぐらいしか本当のことを言わない嘘つき」の意味を持つ俗語で、落語などでも登場する古い言葉です。余談ですがタレントのせんだみつお氏の芸名はこの「せんみつ」に由来しているとか。
「嘘つき」といった意味を持つこの言葉、マーケティングの領域ではどのように使われるのでしょうか。今回はこの「せんみつ」について話していきます。
1. マーケティング用語としての「せんみつ」
2. それでも効果を出すためにできることは?
3. まとめ
マーケティング用語としての「せんみつ」
せんみつとは、マーケティングの領域において「1,000件のうち3件は反応が穫れるのではないか?」といったレスポンス率や反応率をさす慣用句です。漢字で「千三つ」とも書きます。その昔、不動産物件の成約率が1,000件に3件程度だったことから、土地売買の職業のことをかつて「千三つ屋」と呼ばれることもあったそうです。
しかしこの千三つ、反応率の基準として考えられることが多いですが、実は根拠などはなく希望的観測による「感覚値」にしか過ぎません。よって掲載する内容やデザイン・コピーライティングによっては反応率が10倍になることもあれば、10分の1になることもあり得ます。
また、折込みやDM・ポスティングの領域も消費者の新聞離れやマンションの方針、SNSの普及などの影響で、昔と比べて様相が変わってきています。業種によっては「五千三つ」や「万三つ」といった状況になっている可能性もあるため反応率の予測は極めて難しくなっていると言えます。
それでも折込、DM、ポスティングで効果を出すためにできることは?
反応率の予測が難しい今だからこそ、目を向けるべきはその内容です。業種や商材によってある程度セオリーは存在すると思いますが、代わり映えのしない、興味のない折込チラシやDM・ポスティングは、消費者にとって無要の長物以外の何ものでもありません。消費者とのタイミングを図ることを目的とし、捨てられることを前提に作っている場合もあるので、一概には言えませんが、クライアントも私たちデザインをする人間も、その道のプロになりすぎてしまっているのではないか?クライアントは伝えたいこと、知らせたいことが先行しすぎて、デザイナーは見た目の美しさやトレンドを追い求めるあまり、消費者を置き去りにした販促物を作っていないかを確認するべきだと考えます。そのために何をやるべきか?単純な話、直接聞けばいいのです。リサーチ・アンケートなんでもやり方はありますが、消費者の求めているポイントを理解していなくては選ばれるための説明ができません。今、販売促進はここまで求められていると私たちは考えています。
まとめ
刻々と変わる時代にあわせて販促ツールもまた変化しています。とにかく打てばあたるという時代ではありません。1,000部配れば3件の反応を確約できる時代でもありません。毎月・毎週打っているその折込チラシやDM・ポスティングなど、もしも効果に満足されていないという方は、この機会に見直しを考えてみてはいかがでしょうか?私たちがお手伝いします。ご用命の際はぜひお声掛けください。