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クラウドファンディング攻略法01|成功のポイント

クラウドファンディング(Crowdfunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネット通じてやりたいことを発信し、想いに共感・賛同してくれた人から広く資金を集める仕組みです。最近では大手企業もテストマーケティングのプラットフォームとして、プロジェクトを進めたり、市場規模も年々拡大しております。私が最初にクラウドファンディングを知ったのは、地域特化型クラウドファンディングサービス「FAAVO(ファーボ)」(CAMPFIREと事業統合の後、現在サービス終了しています)というもので、飛騨高山で仕事をしている時にロゴやパンフレット、Tシャツなどのデザインでお手伝いしたのが懐かしく思い出されます。今回は、これからクラウドファンディングをやってみようかなと思っている方に向けて、販促を駆使したクラウドファンディング攻略法をお話していきたいと思います。

 

1.クラウドファンディングを始める前に
2.事前に準備しておきたいこと
3.今回のまとめ

 

1.クラウドファンディングを始める前に

これからクラウドファンディングを始めようとする方に、一番大切なことをはじめに伝えます。戦略的でないプロジェクトは成功しません。プロジェクトを達成したいのであれば、達成までのプロセスをできるだけ具体的に考えてください。突発的に発足したプロジェクトに賛同してくれる方なんていないからです。商品開発でいうプロダクトアウト(良いものであれば売れる的な発想で、企業本位で商品展開を行うこと)と一緒で、クラウドファンディングでも良いものは実行者が決めることでなく、サポーターが決めることだからです。ですので、プロジェクトを開始する前に、新商品のサポーターになりうるターゲットへの知識や情報は、最低限押さえておかなければなりません。ちなみにクラウドファンディングにおけるサポーターは、アーリー・アダプター(自分の判断基準で納得いけば購入する層)が多く存在し、新商品のベネフィットを受け入れてくれるオピニオンリーダー(特定の商品の購買行動および消費を先導する消費者層)の可能性が高いのです。クラウドファンディングサービス「Makuake」でもテストマーケティングとしての使い方や新規顧客の獲得をメリットにあげています。さらにMakuakeアナリティクスという機能があり、一度商品を購入してくださっている方々の性別や年齢、居住地などの情報をデータとして取得することが出来ます。想定通りのサポーターに本当に買ってもらえるのかをMakuakeを使って確かめることが出来ます。

 

参考サイト:
https://lp-mk-1.makuake.com/

 

 

2.事前に準備しておきたいこと

次に、事前の準備と言われても何を準備して良いか分からない方へ、最低限押さえておきたいことをお話しします。

○魅力的な写真
商品がいかに優れているか、文書で伝えるのも勿論重要ですが、誰しもが最初から最後まで読んでくれるとは限らないので、写真で補う必要があります。サイズ、素材感などの仕様は勿論のこと、使用シーンの商品のないビフォーと商品があるアフターの写真を比較することで商品の良さをアピールします。サポーターは商品を実際手にとって見ることができないので、写真はとても重要になります。

○広告媒体の選定
1でも話しましたが、商品を買ってくれそうなサポーターに対して、事前にどうアプローチしていくかが重要となります。クラウドファンディングで有効な広告媒体はSNSとなります。予算をかけずに、テストマーケティングしたいと考えたときに、SNSは有効で、Instagram、Pinterest、YouTubeなどを商品の内容によって使い分けることをおすすめします。最低でもプロジェクトスタートの半年前には商品専用のSNSアカウントを用意して、商品の告知を始めることが必要です。新商品がまだ開発途中だとしても、新商品ができるまでをリアルタイムで配信していけば良いのです。今回スズキモダンで初めてクラウドファンディングに挑戦した際も、プロジェクト達成にはInstagramが鍵となりました。本制作の前に試作を作り、モニターをInstagramで募集しました。モニターの方々にお願いしたことは、実際に使ってもらった感想(メリット・デメリット)、最低1回はInstagramで投稿してもらうこと、この2つです。その結果、モニターの方々の拡散力でプロジェクトスタートから半日で目標金額の60%を超え、1週間で目標金額の100万円を集めることに成功しました。

○プロジェクトの協力者を集める
クラウドファンディングを一人で始めようと考えているのでしたら、とても難関になるのを覚悟してください。そもそも通常業務をストップさせてクラウドファンディングに時間を使う方はいないと思うので、作業を分担し、短い時間準備するとなると、プロジェクトチームを作り、チームで進めることをおすすめします。チームメンバーもできるだけ専門分野に長けた人がいるとチーム力が上がります。そしてプロジェクトスタートした際に、関わっているメンバーをちゃんと伝えるが大切です。サポーターがプロジェクトページを見た際に、多くの人が関わっていることを認識することでプロジェクト自体の格式を上げることにもつながります。例えば、上の2つでもカメラマン、モニター(アンバサダー)として紹介しても良いです。

 

スズキモダンの事例:
https://www.makuake.com/project/suzukimodern_product/

 

3.今回のまとめ

今回はクラウドファンディングを始める前の重要性をお伝えしましたが、プロジェクトスタートまでにちゃんと準備をしておかないと、あっという間にプロジェクト掲載期間は過ぎてしまい、気づいた頃には何もできていなかったと後悔してしまいます。次回はプロジェクトスタート時の注意点やポイントなどをお話しようと思います。また、スズキモダンではクラウドファンディングを利用して新商品を開発したい企業の方のご相談も受け付けております。お気軽にお問い合わせください。