投稿日:|更新日:

グラフィックデザインとは?|デザインを構成する要素 -2-

グラフィックデザインとは、視覚的に情報やメッセージを伝えるものとして制作されたデザインのことを指しています。ポスターや雑誌、チラシ、パンフレット、商品のパッケージなど、生活の中で触れる紙媒体のほとんどがグラフィックデザインによって生み出されています。前回のコラム「グラフィックデザインとは?|デザインを構成する要素 -1-」では、デザインを構成する要素の中でも基盤となる文字組みや言葉についてふれ、デザインにおいて文字がどのような役割を果たしているのかが分かりました。今回は、デザインをする上で、文字だけでは伝わりにくい情報をさらにわかりやすく、なおかつ魅力的に見せる要素についてお伝えしていきます。

1. 色を知る
2. 色を使う
3. 今回のまとめ

 

1.色を知る

私たちが日常生活の中で目にしているあらゆるものには、とにかく「色」が存在しており、色がもたらす効果によって情報を判断しています。例えば生活に密接しているものだと、「信号」はまさに色によって情報の判断を行っていますね。そんな生活において意思や行動を決定する手段の一つにもなっている「色」の存在は、さまざまな情報を伝えるグラフィックデザインにおいても重要な要素の一つです。デザインにおいての「色」は情報を区別する、目立たせる、世界観を作るなど、見せたい情報をより印象づけるための様々な役割を担っています。特にチラシをはじめポスターやパンフレットなど、実際に印刷して出力が必要となる紙媒体をつくる機会の多いグラフィックデザインにとっては色を学ぶことは大切であり、色にこだわることでデザインのクオリティをぐっと上げることができます。デザインの現場では、印刷で用いられる色は「CMYK」と分類され、シアン(C)マゼンタ(M)イエロー(Y)ブラック(K)の4色のインクを掛け合わせて作られています。ほとんどの紙媒体がCMYKを使って印刷されるため、まずはCMYKについてしっかりと理解し適切に利用する必要があります。※CMYKのKは実際にはブラックの意味ではなく、キートーン(Key tone)のKを指しています。対してテレビやPC・スマートフォンなどといったスクリーンやWebサイトなどで用いられるのが「RGB」で、レッド(R)グリーン(G)ブルー(B)の三原色で構成されています。CMYKとRGBではそれぞれ異なる色空間を持ち合わせているため、実際に作業する際はそれぞれのカラーモードでできること・できないことの違いを知っておくとデザインをする際に役立ちます。

2.色を使う

色を使用する際は目立たせることだけでなく、見る人にどんな印象を持ってもらいたいのか、情報(内容)のイメージに合っているかどうか、デザインの雰囲気とミスマッチではないか、など様々な方面から検討する必要があります。例えば、情報を目立たせるために赤色を使用されることが多いですが、このデザインにはどんな赤色が合うか?どれくらいの面積で入れるとバランスが良いか?そもそも赤色が良いのか?違う色ならどんな見え方をするだろう?などなど、より最適な解決策を模索することがより良いデザインへとつながります。また、デザインの現場では色のイメージを伝える際に「彩度」という色の鮮やかさを意味する言葉と、「明度」という色の明るさを意味する言葉を使います。ただ「青色」というよりも、「明るい青色」「淡い青色」「はっきりとした青色」など、色の名前に形容詞を組み合わせることで、より色をイメージしやすくなります。このように使用した色を”見た人がイメージしやすい色であること”は情報を記憶してもらうという意味で大切なポイントとなってきます。これらを駆使して、見た目からも、コミュニケーションとしても伝わりやすい色使いを目指せると良いでしょう。

上の図は色が使用されていない場合と色が使用されている場合の違いになります。色を付けることで情報の重要性がより感じられるようになりました。色について下記の記事でも詳しくご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

〈売れる色|カラーマーケティングとは〉
https://s-modern.com/column/1812/

〈ユニバーサルデザイン| 全てのひとにやさしいデザイン〉
https://s-modern.com/column/3997/

〈2022年のトレンドカラーから推測するデザインの傾向〉
https://s-modern.com/column/3991/

 

3.今回のまとめ

今回はグラフィックデザインにおける「色」についてご紹介させていただきました。色の知識を深めることは、日常生活の中で情報を判断する際や、自らが情報を伝える際にきっと役に立つはずです。見る人によって色の見え方や印象はさまざまですが、「この色を見ると〇〇をイメージする」といった一般的な感覚を知っておくことはデザインをする上で大切であり、デザインの作業時間の効率化やより効果的なデザインをすることへとつながります。見る人に正しく情報を伝えるために、生活の中でふと目に飛び込んできた色に心が惹かれたり、気分が弾んだり、景色を思い出すなど、色が人の思考や行動に影響を与えているなと感じる場面があれば、その色がどんな理由で使われているのか一度考えてみてください。