パワポ作成|プレゼン資料作成でやってはいけない4つのこと
社会人にとって資料作成の機会は何かと多く回ってくるものです。そんな時「パワポ オシャレ」や、「パワポ 見やすい デザイン 見本」などと検索したことはありませんか。しかし、関連記事を読んでも配色やフォントの話など、具体的なテクニックのことばかりでよくわからなかったという人も多いのではないでしょうか。「細かいことよりも、とにかく恥ずかしくない資料にするために最低限のルールが知りたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもプレゼン資料の存在意義とは何でしょうか。それは「伝えたいことを伝えたい人に正しく伝える」ことです。もちろん美しく作られた資料は魅力的ですが、“伝わる資料”であることが一番重要です。過度にオシャレである必要はありません。ここでは資料作成でやってはいけないことのみをご紹介します。これにはコツも経験も不要です。この「してはいけないこと」を守り、伝わるプレゼン資料を作成しましょう。
タブー1: いきなり作り始める
タブー2: 1ページのスライドに情報を詰め込みすぎる
タブー3:色やフォントを多用する
タブー4:意味のない機能を付ける
“ やってはいけないこと” をやらない
タブー1:いきなり作り始める
時間が無いからといって、いきなりパワーポイントを立ち上げてはいけません。スライドの作成に入る前に、まずは構成を考えましょう。冒頭でも述べたように、プレゼン資料で一番大切なことは“伝えたいことが正しく伝わること”です。そのプレゼンで一番言いたいことは何ですか?まずはそれを固めましょう。
「型」に当てはめましょう
伝えたいことは決まったら、資料の構成を考えます。プレゼン資料の構成には「型」というものがあります。何から始めればいいかわからない人はこの型に当てはめてみましょう。
この4つの思考の流れに沿って伝えたい内容を当てはめるだけで、わかりやすいプレゼンの構成になります。辻褄が合わないと感じるプレゼンはこの型の1つが抜けていたり、順番が違っていたりします。
タブー2:1ページのスライドに情報を詰め込みすぎる
伝わりにくい資料になってしまう人はこの「1スライドに情報を詰め込みすぎている」場合が多いです。
どういうことかというと、
このように、1つのスライドにいくつもポイントやメッセージを入れ込んでしまうと、聞き手側があちこち好きなところに注目してしまうので、プレゼンターが結局何を言いたいのかわからなくなってしまいます。
1スライドに1メッセージだけにする
「1スライド1メッセージ」というのはスライドの基本ルールです。伝えたいことを明確に聞き手に伝えるために、余計な情報は削ぎ落とします。伝えたいことが多い場合はメッセージごとにページを分けましょう。
タブー3:色やフォントを多用する
これも非常によくやりがちなことですが、色をたくさん使った方が華やかになるだろうと、むやみに色を多用してはいけません。また、プレゼンに不向きなフォントは使用しないようにしましょう。大切なのは“見やすさ”と“読みやすさ”です。じゃあ何色使っていいの?や、どのフォントならいいの?という方は以下のルールを守ってみてください。格段に見やすい資料となるはずです。
色は3色まで
センスに自信のない人は3色以上は使わないようにしましょう。3色の割合は以下を守ると良いとされています。
配色のポイント
ベースカラー
文字に使う基本色。黒か80%以上のグレーが無難です。
メインカラーとアクセントカラー
この2つは同系統の色、もしくは反対色を選ぶと失敗しないといわれていますが、個人的に有彩色は以下のようにアクセントカラーのみでも良いと思います。
アクセントカラーのみに色を持ってくることで、注目してほしいところに目線が絞られ、カラーの効果をより発揮できます。配色センスに自信がない人はぜひ試してみてください。アクセントカラーを選ぶ時のポイントは、ある程度彩度や明度の高い色がおすすめです。文字の下地にマーカーのようにいれたり、ベースカラーからかけ離れた色にすることで注目してほしい箇所が明確になります。
フォントは1種類しか使わない
強調したい箇所だからと、一部だけ別のフォントを使ってしまったりする人がいますが、フォントは基本的に1つの資料で1種類しか使わないようにしましょう。フォントを多用すると全体の統一感がなくなり、読みづらくなります。以下のフォントは、スライドで一般的に見やすいとされる推奨フォントです。どのフォントを選んでいいかわからない人はこのどれかを使うことをおすすめします。明朝体やデザインされたフォントはスライド資料には向かないため、避けたほうが無難です。
タブー4:意味の無い機能を付ける
パワーポイントでは図形や文字にアニメーションがつけられます。アニメーションを入れることで効果的に見せることもできますが、使い方によってはかえって資料が見づらくなってしまうことがあるため注意が必要です。
アニメーションの効果的な使用例
アニメーションの悪い使用例
これは極端な例ですが、動く箇所があるというだけで聞き手はそこに気を取られてしまいます。このように文字がそもそも読みづらくなるようなアニメーションの使い方はご法度です。アニメーションはきちんと意図を持って使用するようにしましょう。「文字だけでなんか寂しいし…」という理由でなんとなく使用してしまうと、かえってせっかくの資料を伝わりづらくする恐れがあります。
飾り文字は使わない
アニメーションと同じように注意が必要な「飾り文字」や立体表現。こちらも悪い例を見ていきましょう。
目立たせたいからと、オブジェクトを立体にしたり、グラデーションや飾り文字にしてしまうと途端に資料は安っぽく見えてしまいます。強調させたい時は文字を大きくしたり、太字にしたり、色を変えるだけで十分に印象が変わります。スライド資料は「見やすく、シンプルに」が鉄則です。過度な装飾は必要ありません。
“ やってはいけないこと” をやらない
パワポでの資料作成では、紹介した“やってはいけないこと”をやらないだけで読みやすく伝わる資料となります。魅力的なスライドにしなければと、過度に気を張って作成する必要はありません。大事なのはあなたがプレゼンで提案したい「内容」そのものです。時間をかけるのはそこです。スライドの作成になるべく時間を取られないよう、ここで紹介したルールを守って、一度自分のスライドのフォーマットを作成してみてください。それを作っておけば、案件ごとに言葉や情報を書き換えるだけで資料を作成することができます。また、そのフォーマットを使いこなすことができたら、更に聞き手を引き込むスライドが作りたくなってくることでしょう。
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