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カレンダーから考える来年の販促施策

寒さが厳しくなり早くも師走ですが、振り返ってみて今年はどんな1年でしたか?
定めていた目標は達成できたでしょうか。それとも、思い通りにいかず苦い思いをした1年だったでしょうか。販促において、次のステップへ進むための課題の素地づくりに、振り返りを行う事は大切です。効果測定や現状分析を行い次の目標を決めたら、どんな販促施策を実施するかを定めていきます。
新年迫る今回の記事では、イベントやシーズン行事を活用した販促施策の探り方についてご紹介します。来年の販促を考える際の参考にしてみてください。

1.季節ごとのイベント・記念日などから関連づけてみる
2.消費者の1年を通した生活行動からヒントを得る
3.大手企業の販促カレンダーを活用する
4.季節の行事を活用した販促事例

 

1.季節ごとのイベント・記念日などから関連づけてみる

1年365日、イベントや記念日がない日というのはほぼありません。
消費者の購買意欲の発生するタイミングやニーズを、カレンダーを確認しながら予測し、漏れの無いように把握しておきましょう。

参考サイト

年中行事 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E4%B8%AD%E8%A1%8C%E4%BA%8B

一般社団法人 日本記念日協会
https://www.kinenbi.gr.jp/

<例> 1月のイベント・記念日
●お正月 ●成人式 ●初詣 ●帰省
●冬休み ●初売り
 ●新年会
●ウインタースポーツ
 ●箱根駅伝
●福袋 ●七草 ●受験
○いちごの日 ○防災とボランティアの日
○カレーライスの日 ○中華まんの日

…など、1月分だけでもこれだけあります。マイナーな記念日なども書き出すともっと沢山あります。

<例>
集客のための施策…初売り・福袋販売でお得に買い物が出来る告知をリスティング広告で出す
販売促進のための施策…ウインタースポーツ関連の商品を目玉として大きく取り上げたチラシを打つ
リピーター獲得のための施策…クーポン付きの年賀状DMを送付する

イベント、記念日、社会人・学生の行事などをキーワードに落とし込み、上記のように販促施策へ紐付けられないかを考えてみましょう。

 

2.消費者の1年を通した生活行動からヒントを得る

行事や季節に伴って消費者が起こすアクションを一覧にしてみると、より深掘りが出来、発想しやすくなります。

<例> 1月に消費者が起こしそうな行動
●初日の出を見に行く ●初詣に行く
●お雑煮・おせちを食べる
●カレンダーを新年のものに変える
●実家に帰省する ●親戚と会う
●お年玉を渡す・もらう ●寒中見舞いを出す
●ウインタースポーツをしに行く ●新年会を行う

…など、簡単に列挙してみましたが、ペルソナを設定する時のように、消費者の行動がハッキリと想像出来るくらいに細かく書き出しておくと、よりヒントを見つけやすくなります。

<例>実家に帰省する
地方にある実家に帰省するため、手土産をいくつか購入して新幹線に乗る。コロナ禍でしばらく帰省できていなかったので、両親や兄弟、親戚に会うのは久しぶり。豪勢に出迎えてもらえるだろう。

こういったシーンを想像して、タッチポイントになり得る機会を探っていきましょう。

 

3.大手企業の販促カレンダーを活用

メディアや折込会社、WEB広告会社などが無料で公開している「販促カレンダー」をご存じでしょうか?
月ごとの行事、キーワード、前年のデータなどがまとめられたものを「販促カレンダー」といいます。

●月のイベント・記念日
●月のキーワード・ポイント
●前年の天気・気温
●前年の出来事
●消費者の動向

などのデータが主に記されています。
たとえば折込会社は前年のチラシの折込部数を掲載していたり、WEB広告会社は検索数の多くなりそうなキーワードを掲載していたり、企業によって内容が異なる点もあるので複数のサイトを見てみる事をおすすめします。1年を通した施策を考案する際にとても参考になるので、ぜひ閲覧・活用してみてください。

・販促カレンダー | 株式会社 サンケイアイ
https://www.sankei-eye.co.jp/calendar/

・販促カレンダー | 朝日オリコミ
https://www.asaori.co.jp/calender

 

4.季節の行事を活用した販促事例

1月のシーズンイベントを活用した有名な事例を、いくつかご紹介します。

◎東日本「JR SKISKI(ジェイアール スキースキー)」

JR東日本が1991年から実施しているスキー旅行のキャンペーン。毎年この季節になると、雪ソングがBGMに流れキュンとするようなヒロインが出演するCMが放映されます。
引用元:https://jr-skiski.com/

◎富士フィルム「お正月を写そう」

「お正月を写そう♪」というジングルで始まる、お正月の風物詩ともいえる富士フイルムのCM。こちらも1970年代頃からロングランで放映されているCMで、昔は樹木希林さんの出演で親しまれていました。
引用元:https://www.fujifilm.com/jp/ja

◎ネスレ日本株式会社「キットカット 受験生応援キャンペーン」


チョコレート菓子「キットカット」が「きっと勝っとぉ(きっと勝っている、の方言)」と九州地区で受験のお守りとして売れていた事から始まったキャンペーン。
引用元:https://nestle.jp/brand/kit/juken2020/cheer-campaign/

・・・・・・

四季の移り変わりや気候の変動、イベントをうまく利用すれば、消費者のインサイトに寄り添った企画が生まれやすくなるでしょう。
年間を通じて先回りの準備をしておく事が大切です。カレンダーを活用して、今後の販促施策を充実させていきましょう。

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