ロゴデザイン|制作費は妥当?それとも高額?

今週、東京2020オリンピックがいよいよ開幕となりますね。
コロナ禍の影響で残念ながら無観客となってしまいましたが、選手たちの活躍を心待ちにされている方はきっと、去年から延期されていたこの時がようやく目前に来て、待ちきれない気持ちでいっぱいでしょう。
東京2020オリンピックといえば、市松模様が印象的な現TOKYO2020のロゴですが、覚えていますでしょうか。2015年に盗作疑惑が持ち上がり、さらにそのロゴを制作するにあたってかかった費用が高額であったことから、多くのメディアにとりあげられ批判の的となっていた「T」がモチーフのあの旧ロゴ。(ちなみに、ロゴに加えて五輪のオリンピックシンボルが入ると『エンブレム』という呼称になります。)あの出来事から6年。時が経つのは早いですね。
オリンピックのロゴに関しては様々な意見がありましたが、結果的に、多くの国民が納得いく形で現ロゴが出来上がって決着がつきました。

 

 

ロゴの費用も様々ある

依頼された経験がある方はご存じかもしれませんが、デザイナーや制作会社に依頼するとロゴの制作費は「即決しづらいまあまあな値段」になることが多いです。依頼先にもよるので値段は本当にピンキリですが、ここで、普段私たちも目にすることのあるグローバル企業のロゴの値段も見てみましょう。

Most Expensive Logos In The World − 世界で最も高価なロゴ
https://thelogocreative.medium.com/most-expensive-logos-in-the-world-d5aa757fba61

1400億のSymantecのロゴ、110億のアクセンチュアのロゴ…一つのマークにとんでもない費用がかかっていますね。
こんなにもシンプルで、子供でも思いつきそうな形状のマークがどうしてこんな金額に?と思われた方もいるかもしれません。
何故、多額の費用を企業はロゴ制作に費やしているのでしょうか?

 

ロゴはどのようにしてデザインされる?

デザイナーがロゴを制作するにあたって、重要視している事は、大きく分けてこの2つです。

●機能面…文字は読みやすいか、記憶してもらいやすいデザインになっているか、再現性は高いか、どのような媒体で使用されることが多くなるのか…などがキーになってきます。最近はスマートフォンファーストで、画面が小さくても見やすいシンプル&フラットなロゴが主流です。

●感覚面…ブランドや企業の雰囲気にあったデザインや色味であるか、サービスによっては信頼感や安心感を与えられる印象のデザインか、ターゲットにマッチングしたデザインになっているか…依頼主の好みなどを反映させたりもします。

以上の基礎を念頭に置きながら、膨大な量のラフスケッチを描き、データに起こし、検証してさらにブラッシュアップします。
単純にマークのデザインをするだけならばデザイナーでなくても誰でも出来ますが、デザインは目に見える部分の要素であり、この部分に至るまでのパートに実際、一番多くの時間を費やします。それだけ、デザインの前段階の下ごしらえがとても重要ということです。

 

ロゴにとっては”見えない部分”が一番重要

ロゴの制作ではじめに行うことはまず、依頼主への入念なヒアリングです。

・企業理念などの基本情報
・今後の展開・計画
・製品の誕生秘話
・価格帯
・サービスのメインターゲット像
・ロゴを作る目的や用途

…など、関係するありとあらゆる情報を聞き取ります。制作側が一方的にヒアリングするだけでなく、依頼主側も積極的にストーリーを伝えていくことが大切で、そうすれば具現化した際には愛着が沸くようなロゴが生まれやすくなります。
ここでのヒアリングの内容を俯瞰的に分析し、さらに業界全体や競合他社などにも焦点を当てて調査を行っていきます。そのため、企業やサービスの規模が世間に与える影響が大きければ大きいほど、関わってくる情報の量も増えていきますし、調査しなければならない事柄も多くなっていきます。ロゴ制作にかかる費用が膨らんでいくのも当然ですよね。ただグラフィックを起こすだけがロゴデザイン制作ではないのです。
また、場合によっては商標登録や既存のロゴデザインとの重複がないか調査することも必要になってきます。簡易的ですが似ている商標がないかを簡単にチェックできる無料のサイトもあるので、ぜひ一度試してみてください。

Toreru商標検索
https://search.toreru.jp/
日本国内で登録されている商標を検索できます。画像をアップロードするだけで、AIが自動的に類似する商標を探し出してくれます。

まとめ

簡単にまとめましたが、今回の記事でロゴ1つを完成させるために何が必要になってくるか、何に費用がかかってくるのか、ご理解いただけたでしょうか。
ブランドをイメージ付け、グラフィックひとつでも顔となり広告となり機能しているロゴ。身の回りにあふれているロゴも、どういうストーリーで作られたのか、意味や歴史を調べてみると、今まで見えていなかったものが新たに見えてくるかもしれません。
ロゴを制作する際にも、的確に具現化していくためには、情報に重きを置いて思考していく事がとても大切になります。