口下手必見!おしゃべりな企画書を作るコツ
企画書を作るのは大丈夫だけど、プレゼンでは緊張してしまう…。プレゼン時に混乱して、自分が何をしゃべっているのか分からなくなる…。言葉巧みにプレゼン相手を惹き付けるスキルがない…。そんな方を後押しする記事です。社内プレゼンにも活用できます。
1.まずは書き出す
2.次に順序を考える
3.書き方のポイント
4.まとめ
1.まずは書き出す
企画書を書き出す前に、アイディアや情報収集で知ったこと、参考情報、頭の中の言葉、ヒントになること、をすべて言葉で書き出してください。この段階では、企画書にする順序は気にしなくてOK。単語でも文章でも絵でも、形は問いません。口下手さんが伝えたいことを伝え切るためには、とにかく可視化することがいちばん大切です。
2.次に順序を考える
つまり、プレゼン時に話す順序を考えます。特にビジネスの場では、結果から先にいうと聞き手にとって分かりやすいと言われていますよね。企画書も基本的にこの考え方で書きましょう。筆者がおすすめするのは【結→起→承→転→結+アルファ】の順序。何を『目指す』のかを明確にした【結】で始め、詳細を【起→承→転】で語り、これらを経て見えた『目指すもの』=【結】を最後に持ってきます。そうすると納得感のある企画書になり、自身の話しやすさにも繋がります。【+アルファ】は、「本筋からは反れるけど実現するとより良くなること」を1、2点載せておくと、プレゼン相手に対して「ここまで親身に考えてくれたんだ」と好感を得られる可能性も。
3.書き方のポイント台本を書くつもりで
文字がいっぱいで敬遠されないかなぁ…なんて心配しないでください。プレゼン時にトークスキルでカバーする自信がないのなら、そのまま読み上げてしまえる企画書を作ればいいのです。聞き手がメモを取らなくていいほど細かい情報を載せてOK。特に伝えたい内容は、文字サイズを大きくする、太字、下線で強調し、メリハリをつけます。プレゼン時に緊張してしまっても企画書が台本の役割を果たしてくれます。
足元の先と、目線の先をえがく
実際に行動がを起こすところまでイメージできる内容で書きましょう。足元の先=直近で実施することと、目線の先=中長期的に目指すことを明確化します。これが分かれば、足元の先でやっていることが目線の先へ繋がっているという実感が得られます。やりたいこと・やるべきことが言語化できると、目標達成までの道のりがクリアに見え、進みやすくなりはずです。
想うべきはターゲット、クリアすべきは決裁者
売り出す商品・サービスをターゲットに届けるために販促活動をするので、ターゲットに対する企画や戦略であることが大前提。しかし、100%ターゲットにハマる内容であったとしても、その企画を決裁者が承認しなければ事は動きません。決裁者をクリアするためのコツとして、
例①…コンセプトを売り手と買い手の双方で考案し、双方の思いを言語化する。
例②…プレゼン相手が案件のセグメント(年齢・性別など)と異なる場合は、理解を得るためにポジショニングマップや消費者インサイトを示す。
といったテクニックがあります。
決裁者は対戦相手ではありません。決裁者の味方として認められるために「なるほど!」「これが言いたかった!」と腑に落ちる内容にしていきましょう。
その他
■見出しがバシッと決まらない時…『本文』から書き出します。本文を書き終えたあと、最も伝えたい言葉・重要な言葉を拾い上げて『見出し』を作ります。
■説得力をプラスしたい時
…数字の事実に頼る。調査会社が公表している統計的な数字や他社実績など、事実として揺るがないものを味方に。
…「〜と思います。」の多用は避ける。弱腰な印象になってしまいます。「〜を目指します。」「〜ができます。」と言い切ってOKです。
4.まとめ
企画書はプレゼン後も力を発揮するツール。しっかり語れる企画書であれば、プレゼンに同席しなかった人にもしっかり伝わります。口下手さんでもパフォーマンスを発揮できる企画書作りのテクニックでした。