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売れるチラシ|デザインを整える3つの方法

お店のサービスや商品を売るためにチラシをデザインしたけれど、「何かが足りない」「しっくりこない」と感じることはありませんか?今回はそんなイマイチなデザインを簡単に整える方法をお話します。

1.黄金比について
2.文字について
3.配色について
4.今回のまとめ

黄金比について

まず、「黄金比」について知ることは良いデザインへの近道かも知れません。黄金比は古代の著名な建築物や自然界でも多く見られる「1:1.6」の数学的な比率のことで、人間が最も美しいと感じる比率と言われています。そしてこの比率はデザイン業界でも頻繁に用いられ、その審美的な構図は多くの人を魅了します。例えばメインビジュアルを作る際に、どのサイズで写真を配置するかの指標となります。このようなバランスを考えずに、単に「売りたい」「集客したい」「利益を出したい」という想いであらゆる情報を詰め込んだチラシでは、情報過多になってしまい、肝心な伝えたいことが上手く伝わりません。これはイマイチなデザインの典型的な例と言えるでしょう。このように、予め紙面のバランスを決定することはデザインの基本となります。

文字について

広告は「写真」と「文字」で構成されます。その背景には米国広告業界の1960年代から“Art&Copy”と言われ、アートディレクターとコピーライターが協業し広告業界を牽引してきた歴史があります。紙面を構成するのは写真と文字。この言葉が示す通りどちらも大切な要素なのですが、初級者が行うデザインでは多くの場合、文字についての気遣いは後回しにされてしまう傾向にあります。明朝体やゴシック体が与える印象は分かっていても、文字と文字の間隔(文字間)や行と行の間隔(行間)を理解していないと良い紙面は作れません。打ちっ放しの文字ではバランスが悪く、デザイナーは専用のソフトを使い「カーニング」という作業で1文字ずつ調整してそのバランスを意図するものに整えているのです。何かしっくりこない時、その答えは文字組みにあるのかも知れません。

配色について

色の使い方もデザインの出来を左右する大切な要素です。色彩検定に興味がある方は多いでしょう。色にはそれぞれが持つイメージがあって、例えば「赤色」は活動的・おめでたい・エネルギッシュなどの印象を与え、「黄色」は軽快・明るさ・希望などの印象を与えます。また、色と色の組み合わせ、配色パターンによりその印象は大きく変わりますので、その意味を理解して組み合わせることが大切です。販促物のデザインにおいて、配色が商品やサービスのコンセプトとマッチしているのは前提です。その上でデザインがブランドや店舗のイメージとマッチすると効果を発揮します。そんな視覚的効果を与えてくれる「色」ですが、注意しないといけないのは使い過ぎないこと。デザインの際はなるべく、メインカラー、サブカラー、アクセントカラーの3色以内に抑えると全体的にまとまった雰囲気になるでしょう。色を考える際は「どのような印象を与えたいのか」を明確にすることが大切です。制作の途中で色をコロコロと変えているようでは、デザインの意図がまだ定まっていない状態と言えるでしょう。

今回のまとめ

良いデザインとはどんなデザインのことを言うのでしょうか?商品が売れるデザイン、情報が正しく瞬時に伝わるデザイン、親しみやすいデザイン、など多くの「デザイン」が浮かびます。それらに共通して言えるのは、デザイナーが意図してデザインしているということです。デザインを意図したものにするためには、当然ですが意図がないといけません。その上で、今回紹介した3つの方法でデザインを整えてみましょう。デザインは気配りです。全体のバランスはもちろん、文字・配色にも意識を尖らせて良いデザインに仕上げましょう。