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ロゴマークとは?制作依頼前に知っておきたいロゴマークの基礎知識

事業やブランドの立ち上げにおいて、ロゴは非常に重要な役割を担います。ロゴのデザイン次第で、企業の信頼性や認知度を高めることができるからです。

Appleやマクドナルド、Amazonなどの大手企業のロゴは、多くの人がすぐに思い浮かべることができるのではないでしょうか?

それほどロゴは消費者の記憶に残り、企業イメージと密接に結びつくブランディングツールと言えます。

今回は、これからロゴを新規に制作する方やリニューアルを検討している方に向けて、知っておきたい基礎知識や、依頼前に確認しておくべきポイントをまとめました。

ロゴが果たす役割

ロゴデザインとは、企業やサービス、ブランドなどのイメージを図案化したものです。消費者に企業やブランドのイメージを強く印象づけ、他社との差別化を図るためには欠かせません。

ロゴが果たす役割は下記の通りです。

ブランドの認知向上

ロゴはひと目みただけでそのブランドを想起させる存在です。独自の色・形・フォント・アイコンなどで自社らしさを視覚的に表現でき、ブランド認知を助けます。

信頼感の構築

ロゴは、名刺やWebサイト、広告、SNSなど、さまざまなツールに使用されます。洗練されていて統一感のあるロゴはブランドイメージに一貫性を生み、顧客に安心感や信頼感を与えることができます。

企業理念やブランド価値の表現

ロゴは企業のビジョン、ミッション、バリュー(企業の価値観や理念)を視覚的に伝えることができます。

企業のあり方を示したロゴは社外への影響を与えるだけでなく、社員の一体感を生んだり会社の目指す方向性を無意識のうちに意識したりと、社内にも深い影響を及ぼす大切な資産と言えます。

ロゴデザインの種類と成り立ち

ロゴは主に、次の3つの要素で構成されています。

・文字だけで構成されたロゴタイプ
・図形やアイコンを使って表現するシンボルマーク
・上記2つを組み合わせたロゴマーク
です。

ロゴの構成の説明図

それぞれ特徴が異なり、用途やブランディングの方針によって使い分けられています。3つのパターンを企業例と合わせて説明します。

シンボルマーク

文字を使わずに視覚的な図形で企業やブランドの理念や個性を表現します。抽象的なアイコンで構成されることが多く、言語や文化を超えて視覚的に印象に残りやすいのが特徴です。

例:
・Apple社のりんごマーク
・ナイキのスウッシュ(曲線のチェックマークのようなマーク)

ロゴタイプ

企業名やブランド名などの文字をデザイン化したものです。特定のフォントやオリジナルのタイポグラフィによって構成され、そのブランド独自の印象を与えます。

例:
・コカ・コーラの筆記体ロゴ
・Googleのカラフルな文字ロゴ

ロゴマーク

広い意味では「シンボルマーク」と「ロゴタイプ」の両方、またはそれらを組み合わせたデザイン全体を指します。

シンボルマークとロゴタイプを組み合わせるパターンは、ブランドの多様な用途に対応しやすいため、もっとも一般的です。例えば、以下のように場面に応じて使い分けることができます。

●シンボル単体→WebサイトのファビコンやSNSのアイコンに使用

●ロゴタイプ単体→フォーマルなシーンの書類などで落ち着いた印象を与えたいときに使う

●シンボルとロゴタイプを組み合わせたフルロゴ → 広告や販促物でブランドの存在感をしっかり伝えたいときに使用

サイズや媒体の制約に応じて使い分けられる上、ブランディングと実用性のバランスも取れるので汎用性が高く、多くの企業に採用されています。

例:
・Amazon(矢印のシンボルと文字を併用)
・モスバーガー(Mマークのシンボルと文字ロゴを併用)

タグライン入りのロゴマーク

タグラインとは企業やブランドの価値や理念を印象的な言葉で端的に表現したキャッチフレーズのようなものです。

タグラインが含まれたロゴマークの説明図

タグラインをロゴに組み込むことで、視覚的なデザインとメッセージの両面からブランドのイメージを効果的に伝えることができます。

例:
・カゴメ(自然を、おいしく、楽しく。)
・ファミリーマート(あなたと、コンビに、)
・味の素(Eat Well,Live Well)

先述したロゴマークと同様に、媒体に応じて使い分けが可能です。また、タグラインを省略してロゴ単体で使用することもできるため、柔軟性が高く、ブランドの価値をスマートに伝えることができます。

ただし、タグラインの文字数が長すぎると視認性が低下する恐れがあるため、簡潔で覚えやすい表現を心がけることが大切です。

ロゴの依頼前に知っておきたいこと

ロゴをデザインしているデザイナー
ロゴは企業やブランドの顔ともいえる大切な存在です。しかし、何となくのイメージだけで進めてしまうと、仕上がりに満足できないことも少なくありません。

ロゴを依頼する前に知っておきたい大切なポイントをまとめました。

コンセプトやテーマを明確にする

ロゴは、なんとなく「かっこいい」「雰囲気がいい」というような抽象的なイメージで制作するものではなく、企業やブランドのアイデンティティを視覚的に落とし込むことが大切です。

「なぜそのロゴになったのか」を説明できないデザインでは、おそらく印象に残りにくいからです。

まずは、企業やブランドの特徴や理念、価値を明確に言語化することから始めましょう。コンセプトをしっかり確立することでブランディングを効果的にし、結果的に事業の成長に繋がります。

使用するシチュエーションを想像する

どんなシーンで使用することが多いかを想像することはとても大切です。ときには使用する媒体によってロゴを変形させる必要もでてきます。

例えば、ファビコン(Web上で表示する小さなアイコン)表示が必要な場合は、ロゴタイプのみのものだと使いづらいこともあります。

・Web広告やデジタルの領域で積極的に使いたい
・ポスティングチラシで多用する
など、業種やブランドによって用途が微妙に異なるので、あらかじめどの媒体でどのように見せたいのかを整理しておくことが大切です。

使用シーンを具体的に想定することで、サイズ変更や単色化など、様々な状況に対応できる柔軟なロゴデザインを検討しやすくなります。

また、事業内容によっては10年後、20年後でも通用するデザインかどうかという、普遍性の観点も大切になってきます。流行に左右されすぎるデザインは時代遅れになるリスクがあり、長期的にブランドの信頼性を保つには注意が必要です。

他社のロゴとの類似や盗用に注意する

ロゴは原則として完全にオリジナルである必要があります。フリーの素材やAIを使用して生成すると著作権を侵害してしまう恐れがあります。

また、意図せず既存のロゴと似通ってしまうということも考えられるので、Googleの画像検索や商標登録データベースを活用して類似のデザインがないかを事前に調べることが大切です。

こうした確認を怠ると、後から使用停止を求められたり、最悪の場合は訴訟に発展するリスクもあります。

そのため、著作権や商標の知識をしっかり持ち、デザインの独自性を担保できる制作会社に依頼することが安心です。

信頼できる会社であれば、デザイン面だけでなく、法的な観点からも適切なチェックやアドバイスを行ってくれます。ロゴは企業の顔ともいえる重要な資産だからこそ、慎重に取り組みましょう。

ロゴデザインの依頼先選びは慎重に

上記の通り、ロゴ制作にはコンセプトやテーマを明確にすること、使用シーンを想定すること、そして他社のロゴとの類似や盗用を避けることなど、多くの配慮が必要です。

特に、ロゴは企業の顔となる大切なものだからこそ、法的リスクや信用問題につながる模倣の問題には細心の注意を払わなければなりません。

こうした点を踏まえ、デザイン力だけでなく、著作権や商標への意識が高く、過去の実績でも信頼できる制作会社に依頼することが重要です。

安心して任せられるパートナーを見極めるためにも、実績や対応姿勢をしっかり確認しましょう。

▼ロゴの相場についてはこちらの記事を参考にしてください
ロゴデザイン|相場と価値を正しく知る

スズキモダンのロゴの制作実績

ロゴは、企業やブランドの顔とも言える大切な存在です。スズキモダンでは、お客様それぞれの想いやビジョンを形にするため、丁寧なヒアリングと豊富な経験を活かし、数多くのロゴを手がけてきました。

実際の制作事例をご覧いただくことで、デザインのテイストや対応力を感じていただけると思います。ぜひ下記のリンクから、弊社のロゴ制作実績をご覧ください。

スズキモダンのロゴの制作実績一例

▼スズキモダンのロゴの制作実績はこちら
CI・ロゴデザイン制作実績|スズキモダン|名古屋市の集客や販促に強いデザイン制作会社・事務所

まとめ

ロゴは企業やブランドの象徴として、人々の記憶に深く刻まれる大切な存在です。その成り立ちやデザインの種類には多様な表現があり、理念や個性を形にする役割を担います。

一方で、類似や権利の問題にも注意が必要です。ロゴ制作は見た目だけでなく、ブランドの未来を左右する重要なプロセスであることを改めて意識したいものです。