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自然を感じられるオフィス空間で、働きやすい環境づくりを。

ホームページをご覧の方は気づいていると思いますが、弊社の入口付近は植物で覆われています。なぜそこまで植物にこだわっているかというと、事務所移転の際に「森をくぐって出社したい。」全ては弊社代表のこの言葉から始まりました。植物は現在でも増え続けていて、小さな多肉植物から3mを超える木など様々な種類を揃えており、弊社に初めて来訪される際には、必ずと言っていいほど植物についての話題に触れていただけます。今回は自然を感じられるオフィス空間が、どれだけの働きやすい環境かをお伝えしたいと思います。

 

1.自然を感じられる空間、バイオフィリックデザインについて
2.オフィス空間におけるバイオフィリックデザインのメリット・デメリット
3.バイオフィリックデザインを導入したオフィスの事例
4.今回のまとめ

 

1.自然を感じられる空間、バイオフィリックデザインについて

バイオフィリックデザインの前に、まず『バイオフィリア』という言葉から説明します。「バイオ=生命・自然」と「フィリア=友情・愛」という言葉から生まれた造語で、1984年にアメリカの生物学者エドワード.O.ウィルソンによって提唱された「人間には“自然とつながりたい“という本能的欲求がある」という概念のことです。キャンプ、アウトドア市場が右肩上がりだったり、休日に登山や人里離れた隠れ家旅館に行ったりしてリフレッシュするのも、身体や心が本能的に自然を求めているからかもしれません。しかしそうは言っても、都心部で働いている私たちには、ビルなどの人工物に囲まれている生活が当たり前になっていて、普段から自然と触れ合うことがありません。そこで役立つのが、バイオフィリアの概念を反映した空間デザインの手法である『バイオフィリックデザイン』です。勤務中の約8時間の中で意識的に自然を取り入れたことにより、業務の向上につながるではないかと考えられます。具体的な実証結果もでておりますので、次のメリット・デメリット(注意点)で続きをお話しします。

 

2.オフィス空間におけるバイオフィリックデザインのメリット・デメリット

メリット
○生産性、創造性の向上
ロバートソン・クーパー社が行った研究で明らかにされており、自然の要素を取り入れたオフィスで勤務している人と、そうでない人を比較したとき、前者のほうが生産性は6%、創造性については15%高いという結果が出ています。

○ワークエンゲージメントの向上
こちらもロバートソン・クーパー社が行った研究によると、自然と触れ合うオフィスで仕事をしている人は、幸福度が最大15%高いことが明らかにされています。また、緑を見ることでストレスを軽減する効果もあることが証明されています。

○空間の演出によるリクルート効果
企業のオフィス環境などが注目されている昨今、居心地の良い自然を感じられるオフィス空間は、求職者に対する企業のブランディング効果にもつながります。

○オフィスの空気の清浄化をする
植物は光合成によって、二酸化炭素を吸収し酸素を排出します。植物をオフィスに設置することで、空気をきれいに保つことができます。

○育てる親心や経過観察を楽しむ
植物は生き物なので、水をあげないと弱ってしまいますし、逆に水をあげすぎても弱ってしまいます。季節によっても水の量は違いますし、場所によっても変わります。手間がかかる子ほど可愛いといいますが、その通りで冬を乗り切った植物が春になって、葉っぱや花を咲かす時は感動します。また弊社では毎日木々をくぐって出社する為、植物の成長を楽しみながら仕事をしています。

デメリット
○植物を置く空間が必要になる
自然を感じようと思うと少量では難しく、それなりの植物の量が必要になります。狭い空間の中で大きな植物を置いたら圧迫感を感じますし、天井の高さや入口の広さなどを事前に測っておかないと、いざ購入してから植物を搬入できないなどのトラブルになることもあるので注意してください。

○育てる手間やコストが必要となる
先ほどメリットで手間のかかる子ほど可愛いといいましたが、繊細な植物はみるみる弱っていきます。そして大きな植物は価格もそれなりにします。ですので、まず管理が面倒という方はとても注意が必要です。中には冬を越せない植物もあったりするので、何も調べずに買うのも危険です。まずは植物のプロに相談してみることをオススメします。買うまでは…という方には、オフィス向けの植物リースをやっているお店もありますので調べてみてください。

 

3.バイオフィリックデザインを導入したオフィスの事例

Amazon本社にある植物園型ワークスペース「Amazon Spheres」
https://www.seattlespheres.com/
これはもうオフィスを超えて植物園に近いですね。

ヤンマー本社ビル
https://www.yanmar.com/jp/news/2017/11/30/36746.html
ガラス張りの蜜蜂養蜂場と壁面緑化は圧巻です。

スペインの建築事務所 SelgasCanoのオフィス
http://www.selgascano.net/
本当の森の中で仕事。発想がユニークですね。建築事務所ならではの考え方かもしれません。

 

4.今回のまとめ

働く環境は、オフィス空間だけではないと思いますが、まずは変えやすいオフィス空間から環境を改善して、社員の気持ちを整える。そこから生産性と創造性を高めて仕事を循環させ、魅力のあるオフィス空間で新たな人材を増やしていく。とても理想的な流れだと思います。弊社の『森』も今まさに冬を迎えています。なるべく弱ることなく冬を越せるように、お世話を続けますので、弊社へ来訪された際にはぜひ愛でてあげてください。

こう考えていくと、やっぱり良い仕事には、良いオフィスが必要ですよね。でももっとビジネスを加速したい、そのように考えている方はオフィス環境以外にも下記のようなサービスを取り入れるのは現実的かも知れません。外見や環境などの外的要素に加えて、自分の内面を変える必要があることにお気づきの方は多いことでしょう。以下のサービスは、『人生を変える知識と体験』を、3つのステップ(記事、レポート&eBOOK、セミナー)でご提供しているようです。参考にしてみてください。

・Life and Mind+ (ライフ&マインド):https://life-and-mind.com/
・日本コミュニケーション能力認定協会:https://www.ca-japan.org
・NLP学び方ガイド:https://www.nlp.co.jp