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キャラクターデザイン|キャラクターマーケティングとは(2023年最新版)

「キャラクターマーケティング」とは、企業がキャラクターを用いて販促活動やプロモーションなどを行い、競合他社との差別化、知名度や売上アップ、ブランディングを行うマーケティング手法のことです。商品や、プロモーションごとにキャラクターを立てる場合や、企業のマスコットとしてキャラクターを立てる場合とさまざまです。また企業だけでなく、地域活性化のための「ゆるキャラ」もキャラクターマーケティングのひとつです。そのキャラクターに人気が出れば、大きなビジネス展開が見込める手法といえます。
今回は、「キャラクターのつくりかた」、「キャラクターマーケティングの手法」をご紹介します。

1.  キャラクタービジネス市場
2.  キャラクターのつくりかた
3.  キャラクターマーケティングの手法
4.  まとめ

1. キャラクタービジネス市場

2023年度のキャラクタービジネス市場は約2兆6,508億円と予測されています。前年度比は101.4%となっており、ヒットが確実視されるアニメ・キャラクターが市場規模の増加をけん引しています。2022年度は、メディアミックス「ウマ娘プリティーダービー」や「SPY×FAMILY」「チェンソーマン」などのアニメ化されたキャラクターが好調で、市場は堅調に推移しました。また、2023年度には「推しの子」や「鬼滅の刃」、「進撃の巨人」などの人気キャラクターの新作アニメ放送や「スーパーマリオ」の映画公開、新作ゲーム発売などが予定されており、市場は引き続き好調となる見通しです。このような背景から、キャラクタービジネス市場は今後も活発であるといえます。

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キャラクタービジネスに関する調査を実施(2023年)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3292

 

 

2. キャラクターのつくりかた

①キャラクターの種類を決める

キャラクターマーケティングには2種類あります。「既存キャラクター」「オリジナルキャラクター」です。まずはどちらのキャラクターを起用するか決めましょう。

既存キャラクター

「既存キャラクター」とは、auのCMでおなじみの「三太郎」のように、昔ばなしに登場する人物をモチーフにしたキャラクターなど、既によく知られているキャラクターを起用することです。認知度を上げる必要もなく、制作の手間がないのがメリットです。しかし、権利のあるものが多く使用に制限があり、自由に使うことが難しい場合があります。

オリジナルキャラクター

「オリジナルキャラクター」は、自社のオリジナルで作成するため著作権の問題もなく自由に使用できます。制作には時間とコストを要しますが、一度作ってしまえば多岐に渡って展開でき、使い勝手が良いため、予算をかけてでもオリジナルで制作することをおすすめします。

②キャラクターの背景を決める

ここでは「オリジナルキャラクターのつくりかた」を紹介します。
まず、キャラクターには「背景」が必要です。
たとえば、「新作お菓子のパッケージに起用するキャラクター」を作るとします。その商品には下記の特徴があるとしましょう。

・チョコレート(いちご味)
・ピンク色
・コンビニ菓子にしては値段が高め

これらの特徴をふまえたキャラクターの背景はどのようなものになるでしょうか。
たとえば、このような背景(ストーリー)だとどうでしょうか。

宇宙の彼方に小さな星「ショコラ星」がありました。その星ではチョコレートのなる木が栽培されていました。ある日ついに、ショコラ星のお姫様が新種のチョコレートを作り出すことに成功!そのチョコレートはピンク色で、甘酸っぱく、とても美味しいチョコレートでした。しかし、どこからともなく聞きつけた宇宙海賊に新種の苗が奪われそうになります。新種チョコを守るべく、お姫様はUFOに乗って地球へ亡命することに…

このように背景を考えれば、そのキャラクターの「デザイン」や「性格」「名前」などが浮かんできませんか?
何が言いたいのかというと、いきなりキャラクターをつくるのではなく、キャラクターの背景を先に決めることで、デザインや性格、名前などが考えやすくなります。また、今後の展開(パッケージやTVCMなど)へのイメージも湧きやすくなるでしょう。そのキャラクターが「お姫様」で、「おてんばな性格」だとすれば、CMでアニメーションになった時はこういう動きになるだろう、というように設定をきちんと定めていれば、キャラクターの管理や制作会社への発注依頼も楽になりますよね。

 

3.  キャラクターマーケティングの手法

キャラクターマーケティングの手法にはさまざまな種類があり、その中でも最も多い手法を紹介します。

キャラクターそのものを売る

ディズニーやサンリオなど、キャラクターそのものを商品として売る手法
人気が高くなればなるほどグッズなどの商品展開やテーマパークの設営、コラボや使用ライセンスを他社に売ることも可能になりますが、人気が出なければ商品は売れません。この手法においては、まず人気の獲得が最重要です。

キャラクターを利用する権利を売る

キャラクターを使用できる権利を他社に売る手法。キャラクターとのコラボグッズなど。こちらの手法もキャラクターに人気があることが前提なので、人気が出た漫画やアニメなどのキャラクターを起用することが多いです。

キャラクターを広告塔にする

ブランド、または商品のキャラクターとして、パッケージやWEBサイト、TVCMなどで広告塔として起用し、企業や商品の知名度を上げる手法です。家庭教師のトライの「トライさん」や楽天の「お買いものパンダ」などが有名ですね。「お買いものパンダ」は楽天の一社員が考案したキャラクターなのだとか。キャラクターは必ずしも有名イラストレーターでなければ生み出せないわけではないのです。

町おこしとして起用

冒頭でもお話しましたが、「ゆるキャラ」もキャラクターマーケティングの一つです。地域の広告塔となってイベントへ出演したり、グッズ化したりする手法です。キャラクターに人気が出れば、キャラクター目当てで地方に訪れるケースも少なくないといいます。

他にも、すでに存在するものをキャラクター化する手法(擬人化、イケメン化)や、AI技術を搭載したキャラクターをモニターに映して接客する手法(空港や観光地などに多い)などなど、マーケティングの目的によってさまざまな手法があります

 

4.  まとめ

いかがでしたか?新たなマーケティングの施策として、キャラクターを起用するのもひとつの手段です。オリジナルキャラクターを一度作り、それをうまく育てればこれほど優秀な人材はいないでしょう。好きな時に好きなだけ動かすことができますし、人件費はかかりません。それにスキャンダルも起こしません。キャラクターは会社の広告塔として素晴らしい成果をあげる可能性があります。これを機に企業キャラクターを作ってみるのはいかがでしょうか?スズキモダンがお手伝いいたします。御社のブランドや商品にぴったりのキャラクターを制作しますので、ぜひお問い合わせください。