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販促手法|まずは知っておきたい4つの販促キャンペーン

販促キャンペーンとは、キャンペーンを活用した販売促進活動のことです。売上の拡大に加えて、新規顧客の獲得リピート顧客の獲得ブランド認知度アップなど、キャンペーンの目的はさまざまです。

もちろん漠然と顧客満足度の向上だけをイメージしていては、販促キャンペーンは効果が得られません。キャンペーンを実施する目的や目標を設定することをオススメします。
今回は、初心者向けに、まずは知っておきたい4つの販促キャンペーンの手法とポイントをお話したいと思います。

 

1.制度手法
2.プレミアム手法
3.試用手法
4.プライス手法
5.まとめ

 

1.期間や対象を限定して特典を提供する「制度手法」

制度手法とは、期間や対象を限定して特典を提供し、継続的に顧客との関わりを図る販売促進の仕組みです。
例えば「毎月29日は肉の日」と定めて一定の割引を行ったり、特定の日にポイントを2倍に増やしたりする取り組みが代表的です。こうした制度は「お得な日に利用しよう」という動機をつくり、来店頻度や購入回数の増加につながります。

他にも、「LINEのフォロワー限定セール」のように、参加条件を設けることで新規顧客の獲得や会員数の拡大も期待できます。SNSを通じた制度手法は、セール告知だけでなく普段の情報発信にも接触機会を広げられる点が大きな強みです。

制度手法は短期的な売上アップにとどまらず、顧客の「継続利用」や「ブランドへの愛着」を育てる仕組みとして機能する点に特徴があります。

 

2.抽選や懸賞を行なう「プレミアム手法」

プレミアム手法とは、抽選や懸賞を行ない、景品を配布することで集客する手法です。大きく分けて、応募者全員に景品を渡す「全員配布型」と、応募者の中から抽選で当選者を決める「抽選型」があります。

例えば「SNSで#(ハッシュタグ)をつけて投稿すると、抽選で100名に商品券をプレゼント」といった抽選で景品を配布する方法や、「商品に付いているシールを10枚集めて応募すると、お皿をプレゼント」といった、一定量購入した顧客へプレゼントする方法などがあります。これにより新規顧客の獲得や購買回数の増加を狙えます。
その他にも、応募フォームやアンケート形式など、いろいろあります。応募後の拡散を考えるならばSNS上で、情報収集を合わせて行いたいならば、アンケートとSNSの併用など、目的に応じた活用方法を検討しましょう。

なお、景品の単価や総額は景品表示法によって定められているため、景品表示法の確認を必ず行ないましょう。

 

3.商品サンプルを提供する「試用手法」

試用手法とは、商品やサービスを実際に体験してもらい、その魅力を直接伝える販売促進の手法です。代表的なのは、郵送や店頭でのサンプル配布を行い、多くの消費者に商品を使ってもらう「サンプリング」と、SNSやWebサイトでモニターを募って新商品を体験してもらう「モニタリング」です。

例えば、化粧品や健康食品のサンプル配布、飲料メーカーの新商品試飲、さらにはアップルミュージックのような「数か月間無料体験」のサブスクリプションサービスも試用手法にあたります。実際に使用することで効果や利便性を実感でき、購入や継続利用につながりやすいのが特徴です。

近年ではポップアップイベントでのサンプル配布も増えています。実店舗や商業施設、期間限定の特設会場などで実施することで、商品を「体験の場」とともに提供でき、ブランドの世界観やストーリーを直接伝えられるのが強みです。来場者はその場で商品を試すだけでなく、SNSでイベント体験を共有するため、話題性や拡散力も高まります。

また、試用後にアンケートやレビューを依頼すれば、顧客のリアルな反応や改善点を収集できます。口コミやSNS投稿を通じて情報が広がれば、新規顧客獲得にもつながります。

 

4.商品割引を行なう「プライス手法」

プライス手法とは、商品の価格を割り引くことで集客を図る、最もポピュラーな販促キャンペーンです。とくに「本日中の注文に限りの特別価格」といった制限時間付きのタイムセールは、強い購入動機を形成できるため、新規顧客の獲得に適しています。

ただし、割引に依存すると「安いときだけ買う顧客」を生みやすく、リピート顧客の育成にはつながりにくい点がデメリットです。そのため、自社の商品やサービスを長期的に利用してもらうには、ポイント制度や会員向けキャンペーンなどの「制度手法」と組み合わせることが有効です。どうしてもリピート顧客も逃したくないとお考えの方は、プライス手法と一緒にSNSのフォローやポイントカードの作成の依頼を忘れずに行いましょう。

プライス手法は短期的な売上アップに直結する一方、長期的な顧客関係を築くには他の手法と組み合わせることが成功のカギです。

 

5.まとめ

販促キャンペーンを成功に導くために大切なのは、1つの手法にこだわりすぎないことです。ここで紹介した4つの手法をうまく使い、まずは販促キャンペーン企画を立てましょう。

また、販促は「実施して終わり」ではありません。実施後は結果を振り返り、費用対効果を分析することが不可欠です。分析を怠ると、目的が達成できたかどうかも、次回の改善点も見えてきません。
キャンペーンの効果測定と改善を繰り返すことで、次回以降の精度が高まり、より効率的な販促活動につながります。継続的に「傾向と対策」を行うことこそが、販促成功への近道です。