意外と侮れない。子ども目線で考える販促術
日頃目にするCMや看板、チラシなど販促物全般で、なぜか子どもがハマるものってありますよね。子どもが直接のターゲットではないのに、なぜハマるのか。どんな効果があるのか。ふと疑問に思ったので考えてみました。※今回の「子ども」は、3〜6歳の幼児と定義します。
1.販促ツールを、子ども目線で考える
2.付加価値を、子ども目線で考える
3.伝えることを、子ども目線で考える
4.今回のまとめ
1.販促ツールを、子ども目線で考える
子どもがハマる販促ツールといえば、CM。中でも、オリジナルソングで商品名・サービス名や特徴を歌ったものは特に印象的です。大人向けのサービスやBtoB商品でも、テンポよく覚えやすい歌なら子どもも歌い、それを大人が聞き、自ずと知名度が高まっていますよね。キャラクターや動物を使ったCMも子どもが反応しやすいです。店頭の商品では、ニコニコ顔に穴空けされた食器用スポンジや、オリジナルキャラクターがパッケージにあしらわれた浴槽洗剤など、意外にも大人が使う物が子どもに選ばれていることも。子どもを通して大人に伝わり、それが大人の潜在意識に変わり、購買へつながる可能性が期待できます。
2.付加価値を、子ども目線で考える
お菓子のパッケージを思い出してください。開封したその裏にクイズやコラムが書かれているのを見たことはありませんか? 目当てはお菓子ですが、食べる前・食べた後もお楽しみが隠されていると、子どもにとっては発見と思うようです。テレビアニメの冒頭と終末のクイズも同じです。こうした小さな付加価値は大人に対しても。ペットボトルのお茶に川柳が載っていたり、スタバのコーヒーに手書きのメッセージがあったり、豆乳のパッケージ裏に書かれたレシピなど、大人であっても発見と感じますよね。購入+ちょっとしたおまけが小さな幸せに感じ、ファン化させる仕掛けとなることも。飽きさせない細部への気遣いで心を掴むのも販促の小技です。
3.伝えることを、子ども目線で考える
言葉が堅い、長文、専門用語が多すぎる…そんなパンフレットを見たとき、あなたはどう感じますか? 内容が入ってこない、読むのにストレス、結局何が言いたいのか分からない…と感じるかもしれません。どんな販促ツールもターゲットに合わせた表現が必要ですが、一般の方に対して専門的なこと・難しいことを分かりやすく伝えたいときは、相手が大人であっても子ども目線で考えてみてください。おすすめの方法は、書き上げ文を子どもに伝える思考で組み直すこと。伝える順序が適切になり、説明が必要な箇所が見え、構成が整理できます。1から説明する必要がなければ省略すればOK。長くなってしまうなら要点を的確に伝えましょう。
子ども目線で考えると、スッと理解できる単純さと明快さが強い印象を与えられます。また角の取れた、優しい表現が生まれるはずです。
4.今回のまとめ
子ども目線で考えることは、子を持つ親や教育関連の職業の人だけではありません。今手掛けている販促物で商品・サービスの良さが伝わっていないな、と感じたらこのような視点で考えてはいかがでしょうか。