パッケージデザイン|One page様
背景
One page様は、企業やブランドの魅力をわかりやすく伝える「コミュニケーションツール」の制作を得意とする会社で、私たちもこれまでに会社案内や各種デザインツールの改定をサポートしてきました。今回、新たにノベルティとして配布するドリップコーヒーのパッケージを制作するにあたり、「既存のツールと一貫性を持たせながら、受け取った方が思わず手に取ってみたくなるようなデザインを実現したい」というご要望をいただきました。
コーヒーという日常的なアイテムを通じて、ビジネスパートナーや顧客とのコミュニケーションをより身近に、そして深めていきたいという狙いがあったため、One page様のブランドイメージがダイレクトに伝わるビジュアルの構築が大きな課題となりました。
課題
ノベルティとはいえ、差し上げる相手が手にとった瞬間に「これはどんな会社なのだろう」「このパッケージのデザインは何を表しているのだろう」と興味を持ってもらえることが重要です。デザインできる面積は限られています。必要最小限の情報でブランドストーリーを感じさせるため、ロゴやビジュアル、キャッチコピーの配置などをどの程度盛り込むかがポイントでした。One page様のブランドカラーやデザインテイストを踏襲し、すでにお配りしているパンフレットや会社案内とのビジュアル的な連動性を保たなければなりません。同時に、コーヒーが持つリラックス感や親しみやすさも両立する必要がありました。
解決
すでに私たちが担当したOne page様の会社案内表紙に使用しているメインビジュアルや配色を、パッケージの中心に据えました。これにより、同社の世界観をノベルティでも自然に表現し、パッケージを見た瞬間に「One page様らしさ」が伝わるように工夫しています。ドリップコーヒーは、ビジネスシーンだけでなく休日やリラックスタイムにも手に取る機会が多いアイテムです。そこで、ポップすぎず、かつ堅苦しくない色合い・デザイン要素を選定。ブランドカラーをアクセントに、シンプルかつ洗練された印象を与えるレイアウトとしながら、「コーヒーを楽しむ気分」を損なわない親しみやすさを大切にしました。パッケージはスペースが限られているため、最小限のテキストで「会社案内と同じブランド」であることを伝えつつ、視覚的に強いインパクトを与える構成を採用。QRコードなどの導線を設けることで、より詳しい情報はWebやパンフレットを参照してもらえるようにしています。そうすることで、「興味を引く」→「さらに深掘りする」という流れを、ひとつのパッケージで実現しました。
今回のドリップコーヒーのパッケージを受け取った方々からは、「親しみやすいアイテムなのに、しっかりと企業イメージが感じられる」「会社案内のビジュアルとリンクしていてわかりやすい」といった好評の声をいただいております。ノベルティをコミュニケーションツールとして位置づけ、ブランド体験をより豊かにするきっかけづくりに成功した事例となりました。今後もOne page様のビジョンを活かしたデザインを追求し、多彩なアイテムでの活用をサポートしてまいります。