ロゴデザイン|ASUE株式会社様

ASUE株式会社

ロゴマーク、名刺、クリアファイル


背景

名古屋・東京・大阪でリスティング広告・SNS広告の代理店事業を展開するASUE株式会社様(https://asue.jp/)のVIリニューアルを承りました。
これまで、「感動をとどける」というMISSIONのもと多くのクライアント企業に寄り添い、伴走型パートナーとしてWebマーケティング領域での課題解決や成果向上のための支援を行ってきた同社。
今後は、より幅広い領域で支援できる体制を目指してVIの刷新を行うこととなりました。まさに、転換期。多角的な視点で「企業の想い」をロゴで表現することが私たちの役割となります。

課題

プロジェクト開始時に下記のような課題を設定しました。

ブランド転換の“理由”を、形と言葉で一貫して伝える

新VIの核となった「伴走する存在から、先導する存在へ」というスタンスの進化を、ロゴのフォルム/タグライン/カラーまで一気通貫で表現する必要がありました。
単なる意匠変更ではなく、「ASUEらしさ」を保ちながら前進・上昇の姿勢を感じさせる象徴性が求められました。

“ASUEらしさ”の言語化と、ロゴへの翻訳

過去のMVVの再整理を経て育まれた価値観(例:チャーミング/チーム/誇り)を、抽象語のままにせず、ロゴのシルエット・動勢・あしらいへ落とし込むこと。
加えて、柔軟性(変化に応じて形を変えながら本質はブレない)を視覚的に示す設計が課題でした。

多接点での運用性(可読性・再現性・拡張性)

Web・資料・SNS・イベントサイン・図版テンプレートなど使用環境が多様なため、
最小表示サイズや余白規定、単色運用、アイコン化、モーション展開の想定まで含めた運用ガイドが不可欠でした。

色の更新による印象差の設計

創業初期からの淡いオレンジを、より鮮やかなブライトオレンジへアップデートするにあたり、快活さ・熱量・記憶性を高めつつ、
既存資産との連続性(既存資料・Web段階移行)も担保する必要がありました。

タグラインの新設ご提案

ロゴ単体では語り切れない思想を短い言葉で補完し、社外に向けた約束・社内に向けた合言葉の双方として機能させたい。

解決

まずは、本社にて安江代表へのヒアリングを実施し、今回のVI変更に込められた意図を明確化。ディレクターおよびデザイナーが同席のもと、企業としての姿勢や今後の展望を伺いました。
その想いを受け、3名のデザイナーがそれぞれの視点から構想を展開。3つの方向性を提示するところから、VI開発がスタートしました。
キーワードとなったのは「伴走する存在から、先導する存在へ」。この言葉を軸に、ひとつの案に絞り込んだ後も複数回のブラッシュアップを重ね、最終的な形へと昇華させていきました。
打ち合わせを通じて伝わってきたのは、安江様の言葉に込められた確かな熱量でした。これは単なる意匠変更ではなく、ASUE様が掲げる“約束”を「旗印」として可視化するプロジェクト。その本質を共有し、「誠実さ」「スピード」「チームの力強さ」をどう形にするかを軸に取り組みました。

コンセプトを“動勢”で可視化した構造

ロゴは右上へ伸びるベクトルと、風を掴むカーブを併せ持つ構成。これにより「前進・上昇」「環境の風を掴み、クライアントとともに向上する」姿勢を象徴化しました。
従来型の「シンボル+横並びロゴタイプ」に寄らず、アイコンのようにシンボリックで、見た瞬間に「ASUE」と認識される独自の形状をご提案しました。

「伴走 → 先導」を、言葉と色で補強

一緒にご提案したタグライン「明日へ共に。」を常に近接配置できる設計とし、メッセージをロゴの使用文脈に一体化。コーポレートカラーは明るいオレンジ色を軸に媒体別の再現性を担保。
Webの表現ではオレンジの“動勢感”を活かすモーション指針(フェードイン方向・スピード感)を定義しました。

“ASUEらしさ”の翻訳プロセス

経営層・現場メンバーへのヒアリングで抽出したキーワード(チャーミング/チーム/誇り)をロゴへ落とし込みました。

多接点運用を見据えた、使いやすさ

名刺・提案書テンプレ・ウェビナー資料、SNSアイコン、サイン、ノベルティへの展開例を先回りで提示。
ASUE株式会社内のデザイナー様向けにも取り扱いを分かり易くするために、
最小サイズ・クリアスペース・単色反転・写真上配置・余白の取り方などを一枚図で共有しました。

段階移行(ローンチプラン)の設計

2025年4月1日を公式切替日としつつ、Web/紙/サインの刷新は順次移行。旧新ロゴの併存期間のメッセージ、テンプレ差し替え手順、版下の配布フローを定め、
現場負荷を抑えながら統一感のある移行を実現できました。

今回改めて実感したのは、ロゴの変更は「ゴール」ではなく組織が前へ進むための「起点」だということです。ASUE様の次の挑戦に、
この新しいVIが意思決定の速度とチームの一体感をもたらすことを願い、今後も伴走してまいります。

参考記事:
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000033423.html

ASUE通信

「「伴走する存在から、先導する存在へ」—— ASUE株式会社のVIを刷新しました。」
https://asue.jp/blog/?p=35139