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ネーミング変更によって売上UPした商品とは?!

みなさん、伊藤園の「お〜いお茶」の前の商品名を知っていますか?

正解は『缶入り煎茶』

なぜ、商品名を変更したんでしょうか?
実は、『煎茶』の読み方がわからず、「ぜんちゃ」 や「まえちゃ」と正しく読まれてなかったそうです。
お恥ずかしながら、私も最初はぜんちゃと読んでしまいました…。
缶入り煎茶という商品名からもともと茶葉のテレビCMで使用していたフレーズ『お〜いお茶』へと改名しました。お客様に呼びかけているような親しみが込められた『お〜いお茶』は、発売後売り上げが伸びました。
確かに、缶入り煎茶より、お〜いお茶の方がユーモアで記憶に残るネーミングですよね!
ネーミングで味については触れていないですが、美味しさも伝わってきますよね!

ネーミング変更したさまざまな商品たちをご紹介します。

 

サントリー『BOSS』

変更前は「WEST」
知名度は低く売り上げがよくなかった状態が続き変更。

『ボス』には「働く人の理想」という意味が込められています。コンセプトは「働く人の相棒」。
コーヒーの頂点を目指したい、という意味も込められています。

 

日清食品『カレーメシ』

2013年に「カップカレーライス」として発売し、簡単、おいしいということで、人気商品になりました。
しかし、一部の消費者から「カレーとライスが混ざった状態だからこれはカレーライスではない」といった指摘があり、改名を検討。
従来のカレーライスとは異なる、新ジャンルのカレーであることを鑑みて「カレーメシ」というインパクトのあるネーミングになりました。「カップカレーライス」発売から半年で改名し若者や男性から支持されました。
ネーミングのインパクトが大きいので、店頭での存在感結構ありますし、ネーミングに負けないくらい味も美味しいですよね!

 

ネピア『鼻セレブ』

変更前は『モイスチャーティシュ』
鼻に優しいことを強調するネーミングに変更後、女性を中心に人気を集めました。
ネーミングの由来は「鼻に使う、高級なティシュ」というコンセプトがひと目で分かるデザインやネーミングを生み出すために、企画会議を重ねました。 その会議で100案近く考案された商品名のうちひとつが「鼻セレブ」だったです。 こうして「鼻」というインパクトのある漢字に高級感をあらわす「セレブ」を合わせた商品名「鼻セレブ」に決定しました。

 

株式会社龍角散『龍角散ダイレクト』

変更前は「クララ」
水なしでも飲める顆粒薬として展開されていました。短く覚えやすそうなネーミングですが、
実際の認知度は思うほど高くありませんでした。2008年に「龍角散ダイレクト」としてリニューアルし、龍角散のブランドバリューを活かしつつ「水なしで服用して喉に直接作用」という意図で「ダイレクト」と表現しました。結果として「クララ」を知らない若年層までユーザーを拡大させることに成功し、最盛期の「クララ」の2倍以上の売上アップにつながりました。

 

オカモト『まるでこたつソックス』

変更前は「三陰交をあたためるソックス」
足首にある”ツボの三陰交をあたためる”という独自の機能を前面に押し出しすぎていたため、消費者に商品の良さが伝わりませんでした。そこで、社内で話し合い、ミーティングを重ねて出てきたのが『まるでこたつ』という案。商品自体の機能も、靴下を脱いでから60分間はあたたかさを持続できると実証されており、自信を持って『まるでこたつソックス』と言えるということから採用になりました。
ちなみに三陰交は足を巡る陰の経絡が三つ交わる場所のことなんですが、私は意味を聞いてもよくわからなかったです。ん?陰の経路が交わるとは?となりました。ですが、『まるでこたつソックス』は、温めてくれる靴下なんだ!あったかそう!履き心地もちょっとイメージできちゃいますよね!私は、この商品を知りませんでしたが、ネーミングを聞いて、今年の冬は使ってみたいと思いました!

 

アサヒシューズ『通勤快足』

変更前は「フレッシュライフ」
1981年に、レナウンから発売された紳士用の抗菌防臭靴下です。
売り上げは好調だったのですが、だんだんと減少していきました。そこで、1987年に商品名を「通勤快足」に変更。ネーミングの由来は、通勤「快速」をもじって、通勤「快足」としました。

 

商品のネーミングには「親しみやすさ」や「呼びやすさ」「わかりやすさ」「インパクト」が重要であることがわかります。いくらいい商品でも、ネーミングが良くなかったり、しっくりこなければ売れません。それほど、ネーミングというのは重要なのです。
商品が売れない以外に様々な理由でネーミングをもう一度考えなければいけないこともあると思います。でも、どんな名前がいいんだ?何から始めればいいんだ?と悩んだ時は・・・

ネーミングを考える際に役立つコツを教えます!
ぜひ活用してみてください。

1.目的を明確にする

まず最初に、ネーミングの対象やコンセプトの目的を明確にしましょう。
その名前が何を表現し、何を伝えるべきかを理解することが重要です。

2.ターゲットオーディエンスを考慮する

対象となる人々や顧客層を考慮し、価値観や関心を理解しましょう。
ターゲットやオーディエンスに合った名前を選ぶことが成功への鍵となります。

3.キーワードのリサーチを行う

関連するキーワードや業界用語を調査し、それらを名前に取り入れることで、検索エンジンでの可視性を高めることができます。

4.ブレインストーミングを行う

チームや友達と一緒にブレインストーミングセッションを行い、アイデアを共有しましょう。異なる視点からの意見を取り入れることで、新しいアイデアが浮かぶことがあります。

5.クラウドソーシングでアイデアを出してみる

クラウドソーシングを使うのも一つの手です。自分たちだけで考えるとなかなか思い浮かばない、ユニークなネーミングアイデアを集めることができます。

6.簡潔さと記憶に残る名前を選ぶ

名前は簡潔で、覚えやすいものにしましょう。長すぎたり、複雑すぎたりしないように心掛けましょう。

7.ブランドの一貫性を保つ

ネーミングはブランドのイメージと一致するように選びましょう。ブランドカラーやトーンに合った名前を検討します。

8.フィードバックを受ける

他の人の意見を求めてフィードバックを受けることで、より良い名前を見つける手助けになります。

9.法的要件を確認する

名前が商標権や著作権に違反しないかを確認しましょう。法的な問題を回避するために、専門家の助言を受けることも重要です。

以上、つまずいた時は参考にしてみてください!

今回は有名企業の商品をピックアップしましたが、サービスや社名などもあります。
それらのネーミングをまとめたサイトがありますので、ぜひ覗いてみてください!

ちなみに私が思わず笑ってしまったのがみなさんご存知の、カルビーのじゃがりこです。「じゃが」はじゃがいもなんだなって思っていましたが、「りこ」は開発担当者の友人りかこさんのことで、とても美味しそうに食べている姿をみて、商品名が思いついたのだそう。

じゃがいも+りかこ →じゃがりかこ →「じゃがりこ」

自分の名前が商品名のきっかけになるなんて嬉しいですよね!いつか、自分で考えたネーミングが人気商品になることを夢見て、日々頑張りたいと思います!

・参考サイト
<商品名・サービス>
社会人の教科書:https://business-textbooks.com/yurai/#toc-59

<社名>
社会人の教科書:https://business-textbooks.com/comapny_yurai/

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
普段目にする商品の過去のネーミングについて、ご紹介しました。みなさんはいくつ知っていましたか?
デザインも大事ですが、長く愛され続けるには、ネーミングも大切だということがわかりましたね!