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クラウドファンディング攻略法02|ページ制作の注意点

前回、クラウドファンディングを始める際のプロジェクト戦略や事前に準備しておきたいこと(https://s-modern.com/column/4862/)を話させていただきましたので、今回はプロジェクトに合ったプラットフォームの選び方やページ制作の注意点などをお話したいと思います。

 

1.プロジェクトに合ったクラウドファンディングプラットフォームの選び方
2.ページ制作時の注意点
3.今回のまとめ

 

1.プロジェクトに合ったクラウドファンディングプラットフォームの選び方

現在、国内でも25種類を越えるプラットフォームが存在しています。その中でどのサイトが自分のプロジェクトに合っているのか?成功するためにはどのサイトを選べば良いのか?迷ってしまうと思います。プラットフォーム選びで必要とされているポイントは4つあります。手数料、成功率、支援者数、得意なジャンルです。プロジェクト内容との相性もあります。事前情報としてプロジェクト実行者に変わり、今回は有名なプラットフォーム3社の特徴と必要な4つのポイントを比較(2022年時点)してみました。

 

Makuake
ガジェット系を中心とした年間流通金額国内最大を誇るMakuakeは、サイバーエージェントのグループ企業が運営しており、新規性のある商品が強い傾向です。弊社のキャンプギア『ひのきのうつわ』もMakuakeにした理由はそこで、他のプラットフォームよりもアウトドアに関するプロジェクトが充実しており、同じような木製品もありました。木製品でも新規性のある『ひのきのうつわ』で勝負したいと決意し、Makuakeに決定しました。

手数料:20%
成功率:66%
支援者数:130万人

URL https://www.makuake.com/

 

CAMPFIRE

年間掲載プロジェクト件数など国内最大シェアを誇るCAMPFIREは、BOOSTER(PARCOとCAMPFIREが共同運営するクラウドファンディング)、machi-ya、GoodMorningなど数々のプラットフォームで特徴を出して展開しているCAMPFIREは、オールジャンルに向いており、支援者数も多いのが特徴です。また、BOOSTER STUDIO by CAMPFIREというCAMPFIRE・パルコ共同運営のショールームを持っており、オンラインとオフラインをかけ合わせた施策が魅力の一つです。

手数料:17%(条件により割引あり)
成功率:36%
支援者数:780万人(CAMPFIREグループ合算)

URL https://camp-fire.jp/

 

Readyfor
日本初のクラウドファンディングサービスであるReadyforは、社会貢献に対し、支援者がお金を寄付する仕組みのクラウドファンディングです。寄付型プロジェクトでは基本的に返礼品は発生せず、活動報告などがリターンとなります。

手数料:シンプルプラン12%、フルサポートプラン17%
成功率:75%
支援者数:90万人

URL https://readyfor.jp/

 

 

2.ページ制作時の注意点

プロジェクトに合うプラットフォームを選び、審査に通過したらページの準備を進めていきます。支援してもらう為には、プロジェクトの内容を魅力的に見せなければなりません。そもそも年間数万件のプロジェクトが進んでいる中で目にも止まらず、プロジェクトが終了してしまったのでは、なんともならないのです。魅力的なプロジェクトかを知ってもらう為に、魅力的なページを作るかがポイントになります。それではどこに注意してページを作るか、経験談とともにポイントをお話したいと思います。

 

○魅力的なサムネイル
一番重要な事を最初に書きます。魅力的なサムネイルでない限り、あなたのプロジェクトページに進まないということです。プラットフォームのトップページでズラッとサムネイルがある中、または検索されて、ある程度プロジェクトが絞られた中でも、必ず類似商品が存在します。支援者はまず、あなたのプロジェクトがいかに優れているかサムネイルで判断します。プロジェクトの内容は、次のステップになります。

○目標達成までの時間を早くする
プロジェクトの内容ではなく販促的な視点ですが、スタートダッシュに加速をかけると目標達成率がグンと上がります。例えば、「開始1時間で目標達成」や「達成率1,000%超」等の数字を出せるのは見せ方として効果があり、広告などでも頻繁に使われています。支援者にこの商品は良いものだと心理的に思わせる効果につながります。目標金額をどれくらいに設定するのかにもよるのですが、高い金額を時間かけて達成するよりは、狙いやすい金額で時間をかけずに達成し、短時間で達成したことをSNS等でプロモーションしたほうが、さらなる支援者を見つけることができるのではないかということです。ただ目標金額を低くすれば良いということではありません。あからさまに達成できる金額を掲げて、支援者が冷めてしまうパターンもありますので、プロジェクトと達成金額のバランスが大切なのです。

○購入欄数を増やす
成功しているプロジェクトは購入欄数が多く、1欄あたりの購入枠数が少ないことがわかります。支援者がページを見たときに、残りあと100個よりも、残りあと5個のほうが、今買わないとなくなってしまうという心理状況になり、即決を促す効果が働きます。例えば同じ商品でもセットにしたり、割引を細かく刻んだり工夫することで購入欄数を増やし、購入枠数を減らすことをおすすめします。

○商品や作り手の背景を深堀り
成功しているプロジェクトを見ていて驚いたのは、支援者心理をくすぐる情報ももちろんですが、作り手の背景や制作過程などをしっかり事細かく載せていることです。支援するという気持ちは思っているよりも共感マーケティングかもしれません。

○プロジェクトの協力者の掲載
前回の準備でもお話しましたが、プロジェクトを成功させる為には、できるだけ多くの協力者を集めてください。カメラマン、デザイナー、モニター(アンバサダー)など、できるだけ専門分野に長けた人がいるとより強力なチームとなります。プロジェクトページにも協力者の紹介やどのような活動されているかなどURL一緒に載せるとプロジェクト自体の格式を上げることにも繋がります。

○ビフォーアフターの比較
良いものだけを見せても良さに気づかない支援者もいます。ビフォーアフターを比較することで商品の良さを感じてもらえます。できるだけ同じ環境で比較すると良さをリアルに伝えることができるので効果的です。また、セットで使い方が広がる商品なら1セット、2セットの違いを見せるなどの工夫をすることで2セットの意味をちゃんと伝えなければなりません。

 

3.今回のまとめ

前回に続き、販促を駆使したクラウドファンディング攻略法をお伝えしましたが、クラウドファンディングには見えない攻略法が隠されております。自分だけのプロジェクトと凝り固まるのではなく、協力者や支援者によってプロジェクト達成となることを頭に入れて挑むことが大切です。前回も言いましたが、スズキモダンではクラウドファンディングを利用して新商品を開発したい企業の方のご相談も受け付けております。お気軽にお問い合わせください。